リハビリってなに?~なぜリハビリが必要なのか?~
当院では「ケガのあと、しっかりとリハビリをしよう!」と患者さんに伝えています。
この当院で絶対欠かせないこの「リハビリ」ということについて今日は書き出したいと思います。きっと読めば、当院で納得したリハビリに取り組めるはず!
目次
- ○ リハビリの進め方
- ・ケガを治すこと
- ・再発しないようにすること
- ○ そもそもリハビリって何?
- ・語源
- ・期間
- ・復帰について
- ・復帰・復活の定義
- ・ケガの功名
- ○ まとめ
リハビリの進め方
はじめに。
ケガをしまったとき、ケガをする前の状態に戻すために必要なことは何でしょうか?
答えは、ケガをした部分の痛みを取ること、正常な動作ができること
「痛み」や「症状を根本から改善(後で説明)」するためには、痛みを取り安静にするだけでは不十分です。
安静にしているだけでは、患部周囲の筋肉は衰え弱くなります。
この弱った状態のまま競技復帰・社会復帰しても、また痛みが出てきてしまいます。
治療により患部の状態を【整えて】リハビリにより【鍛える】ことで、再発することのない
【+α】を目指して行きましょう。
ケガを治す際に考えるべきことがあります。
それは、「ケガを治すこと」と「再発しないようにすること」です。その二点に関して深く考えて行きたいと思います。
ケガを治すこと
当院では、「ケガを治すこと」も各カテゴリに分けて考えています。
ケガが治ることを色々分けていくと・・・、
組織が元に戻ること・痛みが取れること・動きが戻ること
に分ける事ができます。
・組織が元に戻ること(再生)
骨折や脱臼・筋や靭帯などの「損傷」「組織の破壊」「断裂」に関しては「組織が再生する期間」が必要となります。その期間は患部を固定し、安静にすることで再生していきます。現在この「再生」のスピードを早めてくれるすごい超音波の電気が医療機器であります。当院ではその【超音波機器】を使って損傷部位の再生を促しています。(また、別の機会に詳しく書きますね)
・痛みを取ること(除痛)
痛みがあると良くない!ただ損傷部位が痛いだけでなく、心にストレスを感じ、アドレナリンが慢性的に出るようになり、副腎に疲労が見られるようになります。するとずーっとだるさや倦怠感を感じるようになります。
そんな風にならないように、除痛にも力を入れています。
当院では、本来ある自己治癒力を高めるために本来の「身体のバランス」を整えることを中心に、【ハイボルテージ】という機械を使って痛みを取るようにしています。
この【ハイボルテージ】を使うと筋肉の痛みが速攻和らぎます。ぜひともお試しください。
・動きが戻ること(可動域)
固定期間の長さや、痛めた強度によって身体がこわばり動きが悪くなることがあります。この動きの悪さを改善することはとても大事です。
いや、スポーツ選手にとっては、もっとも大事なことですね。
スポーツ選手は、身体の動きの制限があると本来のパフォーマンスを出せません。
ストレッチなどを用いて身体の動きを取り戻します。
同時に筋肉の弱化している部分、強化(こわばり)している部分をしっかり氷解してバランスの良い体作りを応援します。
当院での治療法は、施術やセルフストレッチにより可動域の改善を図ります。
再発しないようにすること
前述したように、組織が元に戻ること・痛みが取れること・動きが戻ることの3点を手に入れたら、次は再発予防です。
そのためには2つの観点が必要です。
・自分の動きのパターンを理解する。(先生による指摘や分析)
・動きパターン改善のための体つくり。(患者さんがやること)
・・自分の動きのパターンを理解する。(先生による指摘や分析)
なぜケガをしたのか?
どういうクセが合ってその怪我が置きたのか??
偶然にしても、受け身ができなかったのはなぜか?反応はできていたのか?
視野は確保できているか?
競技特性や本人の利き手や骨格の個別性などで人それぞれ動きは違います。
ケガをする発生パターンを細かく考えたり、動きを見させていただき、
なぜそうなったのか?なぜそうしたのか?次同じ状況だったら同じようにするのか?
を一緒に考えていきます。
例えば、立位の右重心/左重心のクセ、ステップを踏む際に出す足のクセ、ジャンプ時の踏み足のクセなどなど、皆が持っている「クセ」が動きのパターンに大きく影響します。
そのクセ付いた動きをできなかった時に不安定になり、ケガが生じることがあります。
動きパターンのクセを読み取り、改善することで怪我の予防や、動きパターンの多様性が生まれます。
当院では、こういった発生パターン・動きのパターンについて問診や実際の動きを観察して指摘し、解決していきます。
実際にキックモーションやタックルなどを撮影(撮影したものを持ってきてもらったり)し、クセを解明、クセを解決していけます。
わかりにくいのでたとえ話を・・・。
ラグビーでの例)
相手があたってきた時に膝が太ももにあたり、どんこ(モモカン)になった。
これかなり頻発する話なのですが、頻発していてはほんとの意味で治ってませんよね。
どんこが発生する際に、
身体開いてない??足上がってる??身体を預け過ぎじゃない??etc
自分でどんこが発生しやすくしてる可能性があるのです。
・動きパターン改善のための体つくり。(患者さんがやること)
自分自身が持っている個別性の中でケガをしにくい身体になるようにお手伝いします。
先ほどのクセ付いている体の動きを、治せるところから改善していきます。
※すべてのクセが治るわけではなく、クセ付いた動きを認識し、対処することもあります。
多いパターンは利き腕の筋力が強過ぎること。これは、結構治せます。
また、「フォームの改善」はチームの監督さんの意向もあるので希望者のみ医学的見方からケガをしない投げ方・痛くない体の使い方を伝えています。
そもそもリハビリって何?
語源
僕がリハビリと言っているリハビリテーション(rehabilitation)の語源は、
「再び」:reは、「できる」:habilisという言葉で、「 再度できるようになる」という意味で。近年では「権利の回復」、「名誉の回復」、「社会復帰」など様々な意味で使われます。リハビリ=リハビリテーションという言葉が、日本で広まったのは、戦後アメリカ兵が日本で負傷処置をする際に、リハビリの概念がどんどん広まったようです。(ちなみにわかりやすいようにリハビリ!リハビリ!言うてますが、理学療法士さんや作業療法士さんが使う用語です。悪しからず。。。)
期間
各怪我によって全然期間は違います。例えば、足の靱帯の損傷であれば6か月以上かかることもありますし、指の靱帯であれば使いながらリハビリすることもあります。また骨折などは一定期間固定する必要もありますので、その期間は、再生が早くなる【超音波電気】を当てることと、ほかの筋力が落ちないことなどを中心にリハビリすることになります。
復帰について
何を持って復帰なのか。
まずは骨折などであれば、骨がくっ付いているかがとても需要な要素になります。
当院では、【超音波観察装置】を用いて、骨が今どういう状態なのかを観察しながら治療していきます。靱帯や筋肉の損傷についても同様に超音波観察装置を用いて観察し、断裂や炎症を判断して、治っていれば【運動は再開】できます。
【運動は再開】っということは、競技復帰までには段階があるっということですね。
痛めた組織の修復→ケガしない身体つくり・部分復帰→完全復帰
といった感じです。
復帰・復活の定義
答えになってないかもしれませんが、
やはり、復帰・復活は競技が行える万全な状況であるかがとても重要になります。現在、当院の近くの中学校や、スタッフが介入している高校には連携が図れるので顧問・監督・コーチと連絡を取り合い、練習メニューや競技復帰のめどについて話を取っています。
リハビリの長期化が考えられるケガをした選手には必ず顧問・監督・コーチにお手紙を書くようにしています。
連携できれば、復帰・復活が明確に言えるようになります。
ケガの状態とチーム状況で復帰・復活の時期は前後すると考えてください。
ケガの功名
「ケガしてよかったー!」「お前らもケガして関さんとこ行ってこい!」っと言われるぐらいにケガをして体に向き合えてよかったと言われるようにしています。
・体に真剣に向き合う
・計画性を持って、目標に取り組める
スポーツ心理学を学んでいることもあり、ケガをしてリハビリの計画を立てるときには、なりたい自分像の話をします。焦る気持ちをしっかりとコントロールできるように図式化して伝えています。目的は何か?どうなりたいのか?最善策は何か?いっしょに考えて共通認識を持ってリハビリに取り組んでいます。
クセの改善・筋力増強・バランス増強・フォーム改善・試合中の予期せぬ出来事の際にマインドセットできる能力などですね。
それ故、復帰時に「ケガしてよかった!」と言えるリハビリプログラムが取り組めると自負しています。
まとめ
当院で取り組んでいるリハビリですが、簡単にまとめると
弱った身体の治療→リハビリで色々改善→むしろパワーアップ
の流れで、弱った後に身体を治すとパワーアップするサイヤ人のような状況になるっと認識いただけたらわかりやすいかな??
誰でもサイヤ人!
さぁ、痛めた体をひっさげ当院にお越しください!!